【奥田浩美ブログ】
私はどれくらい「働いて」いるだろう
先日、ドイツ領事館とスカイプ会談をしました。まだ公開されていないので詳細は書けませんが、ドイツから滞在を含め招待するので、スタートアップコミュニティを訪ねてくれませんか?との打診です。
そして、いま、香港でこのブログを書いています。明日から深セン。Startup Weekend@深センのジャッジです。
週明けに1泊だけ東京に帰り、そこからシリコンバレー。「WSL Global Leadership Program」に今回は10人の女性たちを迎え入れての4泊5日のプログラムです。
ところで、これらのうちどれが「仕事」かというと、これまでの概念での仕事は1つもありません。
ヨーロッパにお招きいただいているのは、日本とその国のスタートアップエコシステムが繋がるといいなーという相互の希望からです。Startup Weekendのジャッジはボランティアで、昨年思いつきで、今なかなか海外に行かない日本の若い人たちをどんどん外に連れ出すプログラムを作ったらいいんじゃないか?ということで本当に実行されたプログラムで、深センのような先進的な場に触れられたらいいなという想いからサポートしているわけです。
さらに、シリコンバレーのGlobal Leadership Programも収益を中心に置いたプログラムではありません。
では、なぜやっているのか。
それは、私の生きる軸に合っている「コト」で、私がやりたいこと・成し遂げたい「コト」だからです。
まずは、私の生きる軸に合っている「コト」をどうやって決めているかをお話しようと思います。
基本的には直感です。でも、直感はそもそも経験によって磨かれたものだと思うので、自分が選んできた「コト」の過去の分析からわかるので、その”直感”を言語化してみたいと思います。
私は生きる上で、何か「コト」を起こす時、常に以下の「4つの照らし合わせ」を考えている気がします。
1.なぜこの時代なのか
2.なぜこの場所なのか
3.なぜこの自分(達)なのか
4.その想いのルーツはどこにあるのか
その4つがピタッと揃うと、逆にその瞬間に入ってくる金銭が見合うかはあまり関係がなくなり、自分の役職も立場も関係なくなり、目指す未来だけが見えてきます。
例えばこういうことです。
田舎で生まれて、数年後との各地を転々とする暮らしで育ち、女性の均等法の第一世代を生きるという稀有なチャンスを与えられた自分。教育を学び、社会福祉を学んだ上で飛び込んだITの世界。30年前のインドで学問をおさめ、30年前のシリコンバレーの空気の中で仕事を始め、新しい価値観や生き方が次々と生まれてくる中で、シンギュラリティ時代に突入していようとしている。そんな中、多くの仲間と世界・地域を飛び回っている。
でも実はそんなに大きなことばかりではなく、育児や介護といった身近なことに触れられる自分。地域の変化を両親の元で見ている自分だからこそ考えられること、そういった小さなことも私の要素の一つです。
という自分と上の4つを照らし合わせると、自ずとその瞬間・瞬間にやりたい「コト」が手のひらに乗ってきます。
手のひらに乗ったものを見つめて、上の4つの軸と照らし合わせると直感で。
いまこの世界は自分たちが望んだ方向に進んでいますか?もしかしたら自分たちが望んだ世界の逆に進んでいるかもしれません。だったら、自分の身近なところから自分が変化の核になって変えていきませんか?
そういうことを5分の講演の中でお話しました。
ですから、講演後に多くの人が「自分がやれること」を伝えにきてくださったことが嬉しいのです。