昨夜、父が亡くなりました。今、鹿児島に向かう機内です


昨夜、父が亡くなりました。今、鹿児島に向かう機内です。

訃報を聞いたのは、那覇空港から羽田まで向かう機内、鹿児島県の上空にいる時でした。鹿児島の上空で父の旅立ちを見送るとか、いかにも私と父らしい別れ方だなと思います。
5日前くらいから肺炎で入院し、危ないかもと言われつつ昨日体調を戻し、「明日から普通食にしましょうか」と言われてすぐの出来事でした。

気づいたらいつの間にか息をしていなかったというくらい静かな最期だったそうです。実は昨日は沖縄の講演で、「奥田浩美」という人間の根底は父からの信頼によって培われたという話をしましたが、父の話をしたその日に旅立っていったので、父にとっては最高の日になったんじゃないかと思います。
小さな頃から父は私に「浩美は女性でもリーダーになる」「浩美は他の子と違うから15歳で独立しても大丈夫」と私を誇りに思ってくれ、インドに渡るチャンスをくれたのも父でした。そして、ウィズグループの起業時の当初の支援も、娘の幼少時に娘の面倒を見に上京してくれたのも父でした。

この10年ほど闘病と遠距離介護が続き、最初は毎月鹿児島に帰るような日々が続きましたが、そういうことをバネに高齢者とITを繋ぐ事業を作ったり、父は私のビジネスの源となるエネルギーそのものでした。
今日は500 Kobeデモデイ、6週間に渡るプログラムの最後の集大成の日。無事立ち上がるのを見届けて空港に向かいました。本番は見られなかったけれども、娘が現場を引き継いでくれました。
父は私が海外と日本を繋ぐ仕事をしていることを自慢に思ってくれている人でしたし、仕事で活躍する私が大好きでしたので、こういう500 Kobeという場をきちんと育てて、そういう場から父の元に向かえるのを誇りに思ってくれると思います。

父のすべての想いは私が引き継いでいます。悲しさよりもこのような想いで父の元に帰れることが私も誇らしいです。
「悲しい」より「いいね!」を喜ぶような父だと思います。