「自分らしく」という言葉の違和感

「自分らしく」という言葉の違和感

【奥田浩美ブログ】

「自分らしく」とは


先日わたしがファシリテータを行ったワークショップの記事が公開されました。
2月22〜23日に開催されたビジネスカンファレンス「MASHING UP」でのセッションです。

私、人が思い通りに動く感じの「ワークショップ」が大嫌いで、ファシリテータという役目も大嫌いなんですよね。
なんか、予定調和に収める感じが。というのは、自分がそうやって同じ目的で同じ時間内に成果を出せと言われたら、一番先に抜け出す性格だからかもしれません。
なので自分のワークショップで「何も書きませんでした!」みたいなヒトが堂々と現れると、小躍りするのですが(記事中にその話しも出てきます)

まあ、それは置いておいて(笑)
ワークショップの内容は記事を見ていただくとして。ここの記事にも書いてあっる通り、「自分らしい」という言葉にずっと違和感があったんですよね。ですから、みんなが「自分らしく」と考えている内容と、自分らしく出来ない理由を教えてくれと、Yahoo!さんに100人アンケートを実施してもらいました。上からの依頼だな・・・(笑)


自分らしくって、自分だけが充実していればいいのか?

案の定、会場に映し出されるスライドには、「自分らしい働き方」の上位として「プライベートの充実」や「時間・場所の裁量」といった言葉が並びます。さらには自分らしく働けない理由に、「上司・同僚の理解が無い」というような理由が並びます。(詳細記事はこちら

わかった!!!
わたしが「自分らしく」といった言葉が嫌いだったのが!
「自分らしく働く」ために他人の力が必要だとみんなが思っていることと、「自分らしく働く」ために、外部が敵のようなイメージがあること。自分らしくを「他人と異なる自分」という概念で考えがちなこと。

でも、そうでしょうか?

「自分らしさ」は「人間らしさ」

私が考える「自分らしさ」って
「人間らしさ」
だと思うのです。

私が考える「人間らしさ」とあなたが考える「人間らしさ」は人間の数だけ違う。
あなたも私も人間という根源は同じだから、それぞれの人間らしさを尊重しましょうと。

うまく説明できないけれど、
「自分らしく」「自分らしく」・・・って言って何も変われない人は、他人の「人間らしさ」を尊重していないし、自分の「人間らしさ」を追求していない。

まずは「人間らしく」を考えて、その中で自分がいちばん素敵だと思う生き方を考える、それが「自分らしさ」でいいんじゃないでしょうか。
だから、自分らしい人がたくさんいればいるほど、人間らしさがこの世の中に増える。


そんなことを考える1時間でした。

そういうことを好き勝手に喋らせてくれたYahoo!さんには感謝です。

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