言葉を発しなくても、繋がりを感じられるものとは

【奥田浩美ブログ】

喋らなくても伝わる愛

今日からうちに「ここくま」がやってきました。
NTTドコモの方が、持ってきてくださったのです。
この「ここくま」の開発担当者が愛と熱意の方で、その時に私がいろいろアドバイスをしたのですが、その一つがこれでした。
「言葉を発しなくても、繋がりを感じられるガジェットがあるといいな」。

言語が占める時間の多さ

自分自身の遠距離介護や、たからのやま社の活動で、高齢者とのコミュニケーションを研究して5年がたちました。
今一番私が欲しいのが、 言葉を発しなくても、繋がりを感じられるものなのです。
この数十年って人間の歴史の上で最も言語に頼っていませんか？
ブログやチャットなどのSNSや、動画などを含め、言語発信ばかりです。

昔のひいおばあちゃんって、居間の奥に座っていても、孫達と積極的に会話とかしていなかったですよね。
孫同士の喧嘩を聞いたり
お嫁さんと子供のやり取りを聞いたり
でも、「そこにいる」＝「コミュニケーション」でした。

ITの時代でも、「そこにいる」＝「コミュニケーション」が感じられるものが出てくるといいな。
高齢者に限らず人間はずっと話がしたいわけではないのだと思っています。
スタンプみたいなものすらなくても通じる「間」というか「空間」。
家族の輪に加わって、ニコニコ眺めていたいだけ・・という方も多いと思うのです。

そんな、何も交わされないようでいて、愛が行き交う場・ツール・ガジェットが欲しいです。
こういう「ここくま」の先にそういうものが生まれてくると嬉しいな。

動画はこのブログの内容と関係なく、笑っちゃう私とのやりとり。
これから持ち主の設定をします。