校長先生と二人で食べたお弁当

校長先生と二人で食べたお弁当

【奥田浩美ブログ】

新しい環境

お子さんが幼稚園・小学校の入学・入園から1週間、というご家庭も多いかと思いますがいかがお過ごしですか。
この時期になるとうちで必ず思い出す話があります。

12年前、「小1の壁」をうまく乗り切るためにうちは学童が充実している地域に引っ越しました。娘は誰も知っている子がいない小学校で小学校生活をスタート。

私自身も屋久島から本土への引っ越しと小学校入学が同時でしたので、そういう環境はまったく心配していなかったのですが、私の性格と違って、娘は前に出ないで、人から話しかけられるのを待っているような子でした。
引っ越してきて1ヵ月、5月の遠足までなかなか友達ができず、遠足の日もお弁当を一緒に食べる子がいなかったのです。
そして、新しくやってきた校長先生と二人でお弁当を食べたというのを思い出します。

娘が遠足から帰ってきてその話をしたとき、私が言った言葉
「新しくやってきた校長先生だってまだ友達がいないんだねー、校長先生と食べてあげられたんだ!すごいね!!」
と言った思い出(笑)

「ママはね、小さいころ、ずーーっと友達いらないって思ってたし、人間ってものが大嫌いだったから、あなたはママよりずーーっとすごい。」って言いました。私は、小さいころ「1年生になったら♪ 友達100人できるかな♪」「100人で食べたいな 富士山の上でおにぎりを♪」 という歌がだーーーーーい嫌いでした。
そんな私に対して、うちの父は「みんなと友だちになるなんて無理だから。でも友達じゃないからといって嫌いになる必要もない」みたいなことを言っていました。

そんな子でも私のように愛が溢れる人間になります。自分で言うか(笑)

愛の反対は無関心

娘のそんな話を後日父にしたら、
「そうだよ、校長も学校では孤独なこと多いんだよ…」と言いました。
十年以上校長先生だった父が言うから間違いないでしょう(笑)

そんな娘は周囲の「孤独な子」に対して気を配れる優しい子に育ちました。
孤独を知っていることは、他の孤独に気づいてあげられる第一歩です。
年齢関係なく、周囲の孤独に対して敏感な子でいて欲しいです。
愛の反対は無関心ですから。

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