ムーミンの世界観が大好きで、中でも「ミムラ夫人」が好き
【奥田浩美ブログ】
ミムラ夫人??
知る人が少ないキャラクターですが、本当におおらかで豪快なんです。
ミムラ夫人には35人以上の子どもがいて、スナフキンもリトルミイもミムラねえさんも彼女の子ども。お父さんは多分複数いるんだけど、子育てがダイナミック。
スナフキンとその他の子供とは父親が違うという設定なのに、その事自体まったく日常としては描かれないくらいたいした事象じゃない雰囲気。ミムラ夫人はおおらかで豪快な上に自由で奔放なキャラクターなんだと思います。
ミムラ夫人はムーミンママのおうちにやってきたリトルミイを連れて帰るのを忘れてしまいます。
ムーミンママがお子さん一人連れて帰るのを忘れてますよと伝えたら、「子どもは沢山いるから、そちらで自由に育ててもらえばいいわー」ということで、ミイはムーミン屋敷で暮らし始めるというストーリーになっています。
今の日本だと”育児放棄”とか騒がれそうですが、そんなこともさらりと描かれるムーミンの世界。
トーベ・ヤンソンは、フィンランド人の画家、小説家です。
世界中で不動の人気を誇るムーミンシリーズですが、キャラクターの愛らしさ以上に、大人になってみると散りばめられた作者のフィロソフィーに驚かされます。この自由奔放な作品が女性作家によって書かれたことも驚きです。
作品のキャラクターたちには多くの名言がありますが、特にスナフキンに彼女の思想が反映されているような気がします。
だれかを崇拝しすぎると
ほんとうの自由は得られないんだよ
(スナフキンの言葉)
人と違った考えを持つことは一向にかまわないさ。
でも、その考えを無理やり他の人に押し付けてはいけないなあ。
その人にはその人なりの考えがあるからね。
(スナフキンの言葉)
僕は自分の目で見たものしか信じない。
けど、この目で見たものはどんなに馬鹿げたものでも信じるよ
(スナフキンの言葉)
こういう言葉をスナフキンに語らせるトーベという作家、自由だと思います。
そして、スナフキンがリトルミイと異父兄弟で生まれてきた背景とか、その二人の母親であるミムラ夫人のこととか、もっと知ってみたいと思いませんか?
でも、そんなことはトーベにとっては「大した話」ではないのでしょう。
自分のために仕事をし、自分のために生きよう。
それが誰かのためになる。
それは私の信念と同じです。
ミムラ夫人
突然ですが、私はムーミンの世界観が大好きで、中でも「ミムラ夫人」が大好きです。ミムラ夫人??
知る人が少ないキャラクターですが、本当におおらかで豪快なんです。
ミムラ夫人には35人以上の子どもがいて、スナフキンもリトルミイもミムラねえさんも彼女の子ども。お父さんは多分複数いるんだけど、子育てがダイナミック。
スナフキンとその他の子供とは父親が違うという設定なのに、その事自体まったく日常としては描かれないくらいたいした事象じゃない雰囲気。ミムラ夫人はおおらかで豪快な上に自由で奔放なキャラクターなんだと思います。
ミムラ夫人はムーミンママのおうちにやってきたリトルミイを連れて帰るのを忘れてしまいます。
ムーミンママがお子さん一人連れて帰るのを忘れてますよと伝えたら、「子どもは沢山いるから、そちらで自由に育ててもらえばいいわー」ということで、ミイはムーミン屋敷で暮らし始めるというストーリーになっています。
今の日本だと”育児放棄”とか騒がれそうですが、そんなこともさらりと描かれるムーミンの世界。
トーベ・ヤンソン
そして、こういう世界を生み出したトーベ・ヤンソンという女性も素敵だと思います。トーベ・ヤンソンは、フィンランド人の画家、小説家です。
世界中で不動の人気を誇るムーミンシリーズですが、キャラクターの愛らしさ以上に、大人になってみると散りばめられた作者のフィロソフィーに驚かされます。この自由奔放な作品が女性作家によって書かれたことも驚きです。
作品のキャラクターたちには多くの名言がありますが、特にスナフキンに彼女の思想が反映されているような気がします。
だれかを崇拝しすぎると
ほんとうの自由は得られないんだよ
(スナフキンの言葉)
人と違った考えを持つことは一向にかまわないさ。
でも、その考えを無理やり他の人に押し付けてはいけないなあ。
その人にはその人なりの考えがあるからね。
(スナフキンの言葉)
僕は自分の目で見たものしか信じない。
けど、この目で見たものはどんなに馬鹿げたものでも信じるよ
(スナフキンの言葉)
こういう言葉をスナフキンに語らせるトーベという作家、自由だと思います。
そして、スナフキンがリトルミイと異父兄弟で生まれてきた背景とか、その二人の母親であるミムラ夫人のこととか、もっと知ってみたいと思いませんか?
でも、そんなことはトーベにとっては「大した話」ではないのでしょう。
自分のために仕事をし、自分のために生きる。それが誰かのためになる
人はもっともっと自由だということを妖精の主人公たちを通して伝えたかったのでしょうね。 こちらの記事に詳しい彼女の背景がありますが、この表現に私は感動しました。「彼女は、彼女自身のためにムーミンの物語を書いていて “特定の読者”を想定して描いていたわけではありませんでした。自分が楽しみ、そして誰かに媚びたりしない。そんなムーミンの世界は、結果として人々の共感を得るようになります。しかも世界中の人たちの支持を得て、今もなお読み継がれています。ただ、自分の描きたいものを素直に描いていたトーベでしたが、作品が世の中に出たら、作品は読者のものと考えていました。村の商店なんかで自分の本について話している人の言葉に耳を傾けたりしていたそうで、そんなバランス感覚も彼女の魅力ではないでしょうか」
自分のために仕事をし、自分のために生きよう。
それが誰かのためになる。
それは私の信念と同じです。