2014.1.17 奥田サロン「女性のキャリアや生き方-2014年の課題とアクション」

もう2年続けている奥田サロン。ここからいろいろな繋がりや、それをもとにチャンスの共有が生まれてきました。せっかくの知の共有の場なので、今回より奥田サロンのレポートをいろいろな方にお願いすることにしました。
過去の分も書き起こしできそうなものをまとめてゆきます。沢山の方に協力いただけそうです。

2014年の第一回目は菅井さんによるレポートです。

レポーター:菅井恵津子さん
写真:筒井智子さん

昨年行われたNadeshiko Ventures Summit 2013
私(菅井)のレポートはこちら:その1 その2

イベントの最後に、参加者一人一人に配られた桜の花の形をした紙に、イベントを受けて自分がしたいこと(アクション)、課題を書いてナデシコツリーに貼り付けました。今回の奥田サロンは、その課題をもとに、奥田浩美さん、岡島悦子さんがメンターとなり女性のキャリアや生き方についての質問にお答えするという、とても豪華な内容でした。

最初に、ツリーに書かれた課題の一覧から気になる話題を選んでのトークでした。
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【今回のテーマ一覧】
・理解のある共立できるパートナーがいない
・仕事上のキャリアと女性の妊娠出産のタイミング
・昭和な会社での女性社員が生きる道
・感謝の気持ちをどう伝えどうお返しするか
・子供がいない側の共立への参加の仕方
(子育て中の仲間の助けをどうするのか)
・組織にとらわれずに人に認められるようなスキルとは何か?
・定時間内で営業成果を上げたい
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まず、話題として取り上げられたのは「昭和な社会での女性社員が生きる道」。 スポット的に女性が上の地位に抜擢されることがありますが、それは組織側のアリバイ作りであるということ。スポット的にではなく、各階層に活躍する人がいることが必要です。 そして、年代が上の男性の意識は、今更変えられないということを押さえておく必要があります。未だに、チャック女子(外見は女性だが、中身は男性。男性のようにバリバリと働く女性)でないと偉くなれないということです。しかし、望みもあります。がりがり働いている娘さんをもつ男性を味方につけるというやり方です。がりがり働く女性社員のことを考えるのは他人事ですが、がりがり働く娘なら自分事に引き込むことができます。その上で、改善策を聞いてもらう、考えてもらうという下地をつくることができます。

昭和な会社では、同じことができる人をたくさんつくることがよしとされてきました。しかし、それでは多様性が得られません。女性側のマインドセットを変える必要がありますし、女性が活躍する事例を増やしていくことも重要です。

これに関連して、働く女性のメディアでの取り上げられ方についても話題になりました。どうしても、働く女性というと大変な状態が取り上げられがちですが、実はほとんど苦労していない人も存在するそうです。しかし、そういうことはメディアには取り上げられません。おそらく、そのような話題はつまらないからでしょう。

また、働く女性を支える側の話として、管理職・専門職家庭の保育を担当していらっしゃる方によると、出世している女性に共通していることは、旦那さんがイクメンでありエグゼクティブでもあるということです。

女性はどうしても、22歳、24歳での「(男性に)守ってもらう(そして、自分が家事育児に専念する)」選択を引きずってしまいます。それよりも理解してもらう努力をすることが大切です。他人を変えることは無理ですが、自分が変わるか選択することは可能です。前述の保育園ではかなり高額の保育料がかかりますが、人それぞれに選択の方法があり、それだけの保育料を払って、さらに自分はどれだけ稼ぐことができるのかということを考えた方が良い、とのことでした。

 

二番目の話題は「理解できる、共立できるパートナーがいない」

これについては、幼いときの刷り込み(みんなから愛されるようにならなければならない)がかなり影響しているのでは?という話になりました。この刷り込みのせいで、大人になってがりがりと働くと、嫁の貰い手がなくなるのではないかと思ったり、がりがり働きもするけれど料理も上手、といった面を押し出すようになるのではということです。

しかし、皮肉なことにむしろ自分の軸のある人の方がパートナーがいるのだそうです。

岡島さんによると、結婚には3種類あるのだとか。
1)アクセサリー婚:美しい女性を奥さんにする
2)役割婚:男性は仕事、女性は家庭
3)戦友婚:自分の食い扶持は自分で稼ぐ

一度、どれかの形の結婚をする、と決めたらそれに伴う文句は言ってはいけないそうです。例えば、1)ならずっと美しくなければならないし、2)なら、なぜ仕事ばかりで家のことをしてくれないの?は禁句、3)なら、もし男性が仕事をしない時期があっても受け入れる、のだそうです。

そして、仕事をがりがりやっている女性がいわれがちな言葉として「結婚していないのだと思った」があるそうです。そして、転職の面接でもやはり「結婚・出産」について聞かれるのは女性です。昔は「結婚・出産」について聞かれなかったそうですが、それは「男性になって男性並みに働かなければならなかったから」という背景があります。

現代の女性は選択肢が増えた分、迷うことも多くなってきています。親世代は30年前の価値観を押し付けてくるし、男性はまだまだその古い価値観にとらわれているところがあります。女性は、その古い価値観から解き放たれている人が多く、選択肢のカギは女性が握っているともいえます。しかし、優秀な人ほど保守的な選択肢を選んでしまうという問題もあるそうです。

「子供がいない側の共立への参加の仕方」に対しても、ヒントになる話がありました。

例えば、奥田さんのケースだと、お子さんの面倒をみるチームが出来上がっているそうです。そのメンバーは奥田さんが起業のスタートアップを見てあげた若い人たち。ノートにお子さんの様子を書いていくことで情報を共有しているそうです。

   

第二部は、フロアからの質問タイム。
トップバッターで私が質問させていただきました。

「どうしても他人のために働くことに働くことに喜びを感じてしまう。自分の軸を見つけるにはどうしたらよいか」というもの。

回答は、
「色々やってみて捨ててこなかったもの。若いころはたくさんあるかもしれないが、何本もの軸の真ん中に新たな軸ができてくることもある。自分は50歳近くになって1本のぶれない軸ができた」
「ワクワクすることを探すこと。こういう質問をする人は真面目なのかもしれない。評価の対象が他人だとつらくなることもある」とのことでした。

そこで、私がワクワクするものって何だろう、とはたと考えました。
実は、私のブログの前タイトルおよびコンセプトは、自分の好きなことことを記していくことで、ワクワクを探すことだったのです。その話題は読書、デジタルガジェット、たまにコスメというものだったのですが、最近はセミナーのレビューも周りの期待に沿う形で増えてきました。そしてやはり、他人に喜ばれることを基準にして、することを決めているようにも感じました。他人のためにではなく、自分のためにやってワクワクすることの棚卸しをしていかないと、と思いました。

   

2問目以降はこちら。

「家庭に入っている人が収入を得るにはどうしたらよいか」
→一つのヒントで、イメージでの話だけれど、女性3人、男性2人というような「コロニー」を作るみたいなイメージを持ったらどうだろう。
産む人、育てる人、稼ぐ人と役割がぐるぐるとまわっていく。
その中で、家事労働の対価をきちんと見積もる必要がある。
女性はどうしても、同じセグメントで解決しようとし、違うセグメント同志は対立してしまう。色々な年代や立場の人が斜めの関係でつながり、支えあうことが必要なのではないか。

「ばりばり働いている人は、夫のプライドを傷つけて離婚する人も多い。プライドの高い男性と前衛的な女性がうまくいくにはどうしたらよいか」
→家事について役割分担、というよりは気づいた人がやるというようなルールを決める。夫が働いていないときでも、自分が養っているという気持ちはなかった。
家事と仕事を両立している時ではなく、むしろ仕事で結果を出した時に夫に認められた。変化に対応できる力があるかどうかも重要。

「なぜ、女性がまとまった政治的パワーを発揮できないのか」
→生物学的に考えて、女性の敵は女性。女性だけで集まるとぎくしゃくする。
したがって、まとめるときは、価値観で分ける。
まとまりがないのは、ストラテジーがないから。
仮想敵を作って集めるのは難しい

「昭和な会社に勤めてきて、その価値観にどっぷり浸かって生きてきた。転職を考えたときに、どのような心構えでいたらよいか」
→どうバリューを出していくかが大事。市場性と希少性。
自分にタグをつけることが必要。掛け算で差別化ができるか。
掛け算が5つになると希少性が高くなる。
英語も切り口の一つ。脳内検索にひっかかるとよい。

人に聞いて自分の価値を知る。そのためには、エージェントをにプロフィールを出して、聞いてみるのもよい。

「新しいことをやりたいが一歩をふみだせない。エネルギーはどこから出てくるのか。」
→そもそも、続けようと思ってやっていない。
前に進んでいくが、実はやりたいところは後ろにある。
棚ぼたでチャンスが来ることがあるが、棚の下にいる努力は意外としていない。
そのためには、種を撒いてみる。
すべてが揃ってからやろうと思わない。弱みを見せると、意外と周りが助けてくれる。
できないことはできない、と言ってしまう。

「起業をしている32歳。好きな人には専業主婦を求められ、それほどでもない人に好かれてしまう。出産年齢を考えると、結婚相手はスペックで選んだ方がよいのか」
→偽りの自分を維持するのは大変。
二人でいるのに孤独を感じるのは、自分らしくやっていないから。
唯一、時間的な制約があるのは出産。もし、子供が欲しいのならば婦人科に行くなど対策をとっておくべき。
結婚してしまってから、仕事をさせてもらえるよう促していく。

以上、菅井さん、レポート有難うございました!!

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そのほか、参加者の方でブログを書いてくださっています。

筒井さんのブログ
【サロン】奥田サロン「女性のキャリアや生き方ー2014年の課題とアクションー」
武田さんのブログ
【セミナー】奥田サロンに行ってきました!

みなさん、ありがとうございます!