2014.3.28 奥田サロン「新しい働き方」

2014.3.28奥田サロン『新しい働き方』

2014年の第三回目は成島麗華さんによるレポートです。
写真は椎野磨美さんです。

レポーター:成島麗華さん
写真:椎野磨美さん

『新しい働きかた?自分の働き方を見つける切り口を』
この日は奥田サロンが始まってちょうど2年が経ち、3年目に入る節目の会でした。

初参加の方も十数名いらっしゃり、冒頭改めて奥田さんより、サロンのスタンスが語られ、初心に返るシーンがとても多かった印象を受けました。

【前説】
 今回のレポートは非常に長いです。なぜなら、自分がその場にいなくても少しでも臨場感を感じて欲しい。また、色々な方の考え方をシェアしたいと思ったからです。長くなった分、ひとつひとつの話が端的であったり、個人の編集の為、受け取り方、内容に偏りがある可能性もありますが、誰かの役に少しでも立てたらいいなと思います。また、奥田サロンでは参加者に各々ブログ等で投稿している方が多いので、気になるテーマがございましたら色々とお読みされることをお勧めいたします。

【奥田サロンとは】
・講演をただ聞く場、ではなく、テーマを切り取って、何かの意図をもって集まった人たちが横に繋がる場
・自分がよく知らない人にこそ、「自分はこう思う」という発言をどんどんしてもらいたい
   ↓
・講演ではなく、ディスカッションの場にして、異なる意見が出てきてざわざわした場にしたい
・自分との対話の時間にして欲しい

第一部は奥田さんからの問題提起と、テーマに沿った話者が話し、第二部ではそれを踏まえての、参加者による5分間Q&Aという形で進みました。では、この日の振り返りをしていこうと思います。

■新しい働き方
・時間にとらわれない働き方
・場所に縛られない働き方
・雇用形態にとらわれない働き方
・年齢にとらわれない働き方
・性別にとらわれない働き方

例えば、ひとつひとつ噛み砕いてみると、
・ 時間にとらわれない働き方
  …そもそも残業はいつからの概念?
・ 場所に縛られない働き方
  …2~3年前からノマドやテレワークが取り上げられているが、実はもっと以前からあったのでは?
・雇用形態にとらわれない働き方
・年齢にとらわれない働き方
・性別にとらわれない働き方
  …一般的に認識されているサラリーマン(月~金に会社に通勤するなど)昭和30年代の高度経済成長で出来た雇用形態は、たまたまその時代に同じくらいの人が一緒に働くのがよかったから成り立っていたのではないか?

ここで早くも奥田さんの結論

■『働く意味』は決して人から与えられない。自問自答。


【奥田さんの場合】
・娘が生まれるタイミングで、会社を自宅の下に作り17時以降に打合わせをする会社とは働かないと決断。
・そのポリシーに対して評判が評判を呼び、逆にそこから仕事が繁盛した。
⇒断っても仕事が来るブランドを作る。何だったら会社にとって有用なのか?

【「残業絶対ゼロ」でも売れる私の営業法の著者、須藤由芙子さんの場合】
・子供がいる中、出張など忙しく働いていた時に子供への申し訳なさが芽生えたり、周りの人に「仕事は悪」だと言われ、悩まれていた時期もあった
・奥田さんに「ドヤ顔で子供に背中を見せろ」と言われ、ハッとした。
・全力で仕事に取り組んでいたら、ある日娘さんが学校の全校生徒の前に出るタイミングで「日本にいるのだからいつでも会える」ととても前向きな発言をしてくれた。
・今、東京から地方へと拠点を移される過渡期で、地方では仲間意識が強い傾向にあり中へ入りづらい、と感じることが多い。

⇒[これからの目標]
・ 地域に行ったらまず周りを巻き込め
  ⇒結果的に女性が働きやすいようになる
・社会全体が縛られなくなれば男女関係ない。そんな世界を作りたい

【意見】
★ 働く⇒世界を繋げる為

★名言★
「東京にいる時間と田舎にいる時間は違う。乗り越えた人は人生の幅が違う」

どこにいても活躍するには
  今現在輝いている事ではなく、未来の人がハッとするような事をする
例えば、17時以降打合せをしないと決めても、夜の空いた時間でメールチェックは出来る
⇒翌日の下準備が出来るため、朝スムーズに仕事を始められる。
  ・同じような事を考えている人と仕事したい
・クラウド上で仕事ができる事を世界に広げる仕事をしている所と働けば自分がそうなる
⇒会社がいろんな人を救っていく
⇒世の中を変える為に仕事をする。

※ミニコラム:予算が欲しいときの交渉術
「予算をください」、とストレートに言うよりも「世の中を変える為に仕事をしよう」と言うほうが予算をもらえる。

★名言★
見方を変えると全てが自分のメリットになる

【雇用形態について】
≪従来の雇用形態≫
・ 一般的に役職や年次での階級ピラミッドがあり、上から下に指示

≪新しい雇用形態≫
・自分が指示をするのではなくてその道のプロ同士が繋がっていく
・プロフェッショナルに働ける場所がある
・働きたい時期、働きたくない時期は技能・考え・企画力のある人なら選ぶことができる
・技能さえあれば既存のイメージとは違う高収入のパートタイマーにもなれる
・年齢・性別は言うまでもなくどこまでとらわれずにいられるか。
・「私は、仕事はこういう事をやっていて社会の為にこうしてます」と明言できることがあるか

★名言★
人間はPerfectじゃない 経営者は選択と集中

⇒人間は完璧ではないから、経営者なら会社に必要なその道のプロを選び、
おのおの集中して自分の仕事をしていくことでクオリティーの高い会社が成り立つ。

【Dさんの場合】
海外でも活躍される質問者の方は入院していてもツールでメール確認等出来ていた
⇒時間・場所にとらわれない働き方

【意見】
★名言★
五体満足でパーフェクトで働ける事だけ想定していること自体がおかしい。
    ⇒誰でも体調が悪くなることもある。そのときにどう働いていくか。
    ⇒時間や場所に縛られない工夫

【Kさんの場合】
事業を立ち上げ、子供の妊娠を気に事務所と自宅を同じところに。
どこにいても仕事ができる環境⇒日本全国どこに住もうか?と考えられる
⇒場所に縛られない働き方

【意見】
■働く意味?
 貢献
 成長
 仲間
⇒3つが揃えば自分が納得できる

自問自答。何で働くの??
食べる事は元々の根底。
EX)食べたいという欲望があったから包丁を一週間磨いてでも作れる

★名言★
人生は楽しい
仕事にして貢献しながら成長し、仲間ができる
その仲間は結果的に仕事を頑張っている人が多い

★全部揃っていても○○が足りない??
根底にお金

評価は別枠
これがあっての評価
揃えられないなら揃えられる仕事をする。

■働く意味
感謝&お金 人によって満足するバランスが違う。
…これがないと仕事しないという根底

★名言★
成長・貢献したような気になっていても、感謝・お金がないと潰れていく

成長・貢献・仲間⇒感謝・お金
    【自己】⇒【他己】

仕事は自分探しだけじゃダメ。どう折り合いをつけていくか。
天職はなかなか見付からない。
選んだ中にはないのでは??⇒自分で作り出す

■働く?本当の目的は何ですか?
果たして三蔵法師は経典を取りに行くのが仕事なのか?

■新しい働き方
「働くこと=我慢すること=そこから得た事でお金を得て楽しいことをする」??
→私自身はお金を介在しない価値をもらって楽しい事=社会に必要とされる事=仕事

EX)南の島で自分と家族が食べる分のみ釣って、余暇を、歌ったりのんびりして楽しんでいるいる漁師。
ある日、先進国からリゾート開発の人が来る。
開発者:もっと沢山釣って缶詰を作れば人を雇えて金儲け出来るよ!
   ↓
漁師:それで何をするの?
   ↓
開発者:歌ったり自由に出来る
   ↓
漁師:それはもうやっている。
   ↓
   …

■シャンパンを飲みながら「働く事を考える」私やみなさんはどれだけ恵まれてるの?

奥田サロンの参加者

⇒普段働きながら何か違うと思っているから今ここにいる。


■だから新しい働き方を自分で選べる

★名言★
働き方→次の世代に影響を与える
自分の働き方自体が贈り物になるような自分のあり方
新しい働き方⇒次の時代へのギフト

■今日のメッセージ
時代の最先端で働く為の3つの力
■未来のために必要な力
■ 全力を出し切れる力
  …それが例え与えられた仕事でも。全力を出し切る。


■ いつでも変わることが出来る力
・・・その中でどれだけ変われるか。
  行きつけるとこまでやっていくと仕事が余るくらいになる

■ かっこよくいられる力
…どうやったらかっこよくいられるかを常に考える

EX)イベント事務局…外側から見るとかっこよく見える仕事でも実際は雑務の集まり
⇒この世に存在するほとんどの仕事は雑務である
いかに雑務を雑務と思わずに全力でいつでも変わりながらかっこよくいられるか。

第2部

「働くこと」Q&A<
※ 回答になる・ならないは関係なく参加者の問に対して議論をする時間。
その日のテーマに沿った個人的な質問や見解、また、個人への質問等を5分以内に議論する。

★主催者がこのサロンに来て得てほしいこと
⇒最低何をやってるのかわかる6人を作る(質問者=6人)

⇒次に繋がる

質問⇒本人にとっての意味がある
個人の問いかけに対して、どう思うのか、思うところのある人がどんどん発言し、議論する。
発言をしていない人も、発言者の意見を聞いて、立ち止まったり、刺さったり、自問自答をする時間。

【1人目の問】
今の職場で2年目。職場のチームメンバーが1年でガラっと変わり、自己主張が多い人ばかりになった。自分は自己主張が苦手なので1年前の方が主体的に動けていたが、最近は思うように動けていない気がしているがそういうときはどのような打開策があるか?

【意見1】
自分を高めていくのは心の持ちよう。
どうしてもそこでやるのか?
結果として成長を促すことになるのか?

動かない→1番いい選択、最後の選択。

例えば
気が合う人がいない→チャンス


居心地いい→守り

打開策としては、
・周りの人を味方にする
・いっそ空回りの女王になってみる
・それ以下の評価にならない
⇒やることをやる中で人が近づいてくる

【意見2】
・自分がその組織で得るものがなければ価値がない
・利用価値があるのか、やりつくしてレビューして次のSTEPに進む
・一番輝けるようなスキルは何なのか?

【意見3】
・ 利用価値があるかよりも与える価値があるか。
⇒好きなものを作れるか
・自分を俯瞰して、そこの場所にいる自分を見つめる

【2人目の問】
個人の貢献の話があったが、奥田さんは法人の貢献についてはどう思うか?

【回答】
・VISION MISSIONがないと続かない
経営者のVISONが貢献になっていないと続いていかない

 VISION…会社の価値

 例えば、株式会社ウィズグループ・・・最大の叡智を次の世代へ
   株式会社たからのやま・・・どこにいてもどんな環境でも未来を紡いでいける

・基本的に最初の経営者のVISIONが貢献になっていないと続いていかない
・経営者・・・会社を作った以上はやり遂げる力が必要
    会社は自分のものではない

EX)スタートアップセミナーでの学生からの質問
「VISIONはどうやって作るんですか?」というナンセンスな質問
 ⇒事業を立ち上げるのはいいけれども他の人の人生を預かる権利はない

・HPに掲載されているVISIONは飾りではない。
経営者・役員・社員までパーフェクトに理解し、動きがあっている状態が素晴らしい

※ 言葉がかっこいいかではなく何をやっていくか

【3人目の問】
(奥田さんのお嬢さんへの問)

お子さんを育てながら働いている人は、子供に申し訳なさを感じているという意見があったが、バリバリ働く母を持つお子様側の視点とは?

【回答】
・小学校低学年の時に、他の家のお母さんとは違うと気付く。他のお母さんはいつも家にいるがうちは違う
・高学年で、尊敬、私にはできない、よくわからないけれどなんかすごいと思う
・寂しいと思う時もあったが、凄く昔からそうだったからこれが普通

⇒目的を作って仕事をすることで、子供を一人にする時間を少なくしている

【4人目の問】
ではお父さんは?

【回答】
・母より自由な人。
・バリバリ働く母。どちらかというと家を守る父。
・父とは趣味が合う。
・今が反抗期だが、父に反抗しても言い返されないし、母に反抗すると5倍返しだから反抗する当てがない

※ 家庭では家族がとてもオープンで、外で家庭のことを言ってはいけない等の規制がない。

また、「こういう家族じゃなければいけない」という概念がない。
★良妻賢母のままで仕事をバリバリこなすのは難しい
★働くことはいろんな人の協力があってこそ出来る。

EX)自分がいないときに子供の教育をしてくれる人、見てくれる人がいる環境を作る。
母:見てくれる人が欲しい
見てくれる人:バリバリ働くお母さんの娘を見てみたい。
⇒誰かに無理にお願いするのではなく、需要と供給がマッチしている。

バリバリ働く⇒他者から興味を持ってもらえる⇒協力してくれる人が現れる⇒バリバリ働ける⇒・・・

という上へ向かうスパイラルが自然に出来上がっている。

★母が娘の事を思ってしているから好きにならないはずがないという自負。言葉で伝える
⇒娘も母の意図を汲み取り大きく成長する

【5人目の問】
自宅ベースで働くとコミュニケーション不足や情報がこぼれおちないか?
また、どう防止できるか?

【意見1】
・事務作業は問題ないが、新規事業の立ち上げはPASSIONが伝わらないから、顔を合わせないとダメ。
・仕事の範疇が明確であれば自宅勤務はOK
・バックオフィス的なこと、事務レベルの採用はOK
・共同創業者のミーティング等はNG

【意見2】
例えばエンジニアは報連相より雑相。
※報連相・・・報告・連絡・相談
※雑相・・・雑談と相談
⇒雑談の中から自分たちの方法を見出す

【6人目の問】
貢献・成長・仲間という話があったが、仲間とは?

【意見】
・一緒の方向を見て貢献できる意味を感じられる人。
・VISSION⇒MISSION
・友達ではなく、仲の良し悪しは関係ない。
・会社が大きくなるほど難しいの
・今は新しい働き方を模索している回答者も昔立ち上げた会社はブラック企業だった

★そこからの気づき
自分がやっている事業=会社の規模が大きいことは相応しくない
  ⇔
クラウドで世界中を繋ぐ=大きい必要がある

事業を規模も含めて理解できるかどうかが大事。
・自分の会社には飲みに行くかは関係なく、雑談や相談が出来る環境が必要
・そうでなければ天才的な一人がぐいぐい引っ張っていく会社が望ましい
・一見仲が悪そうに見えても、今自由なことが言えることがいいのかもしれない

【まとめ】
みんなに一番感じてほしいこと

『違和感』
『そういわれたけど違うと思う。なぜなら…』という想いが大事。
・自分はこう思う
・こういう理由だから
等、なぜなら、までをしっかり発言して議論できる場にしたい。

SNS等で投稿する場合も、違うと思ったら書いて欲しい。
ただ、なぜなら・・・ も一緒に書いて欲しい。
なぜなら、色々な人の考えている意見が誰かの救いになるかも知れない。

【考察】
筆者は様々な職種や意見を持った方の話を聞いて、実際にその方々と話してみることを目的にサロンに参加しています。実際にお会いした方から新しい輪がどんどん広がり、自分の視野が広くなっていくことがとても刺激的で楽しいです。今回のテーマ『新しい働きかた』についての議論では、働き方は一通りではない、となんとなく肌で感じていたが実際にそれが何なのかわからなかったので、様々な形態で働いてきた方の実体験がとても勉強になりました。

私自身もより咀嚼し、自身の働き方について試行錯誤して、人生を楽しもうと思いました。

どうもありがとうございました!

レポーター自己紹介:
都内で働く旅と音楽をこよなく愛するOL。行動力を磨きながら、これからどうやって生きていったら楽しいか、どうやって働いていこうか、日々模索中です。
成島麗華