子供を他人に託す時間は他人に対する感謝を育む時間

子供を他人に託す時間は他人に対する感謝を育む時間

【奥田浩美ブログ】

罪悪感を持つより感謝の気持ちを持ったほうがいい

今週は娘の卒業式。
いよいよ子育てのメイン期は終わったなーと思いつつ、ここまでほとんど子育てに関して「罪悪感」というものを感じなかった自分について書いてみようと思います。

私のことをよく知っている方は、私が年の数分の一は出張していることをご存知かと思います。特に”仕事を優先”していたつもりは全くなく、仕事も子育ても優先、むしろ、仕事と子育ては一体化して私の一部だったような感じです。

子供を預ける時間は「愛が追加される時間」

そんななか、Facebookの「過去のこの日」に1年前の西條美穂さん(教育コンサルタント・株式会社キッズインスパイアー)の書き込みが上がってきました。美穂さんは娘のメンターとして5年間寄り添ってくれた人でもあります。
私は子どもが親と離れている時間を「愛を失っている時間」と捉えず、「愛が加わっている時間」と捉えてきたような気がします。私以外の異なる種類の愛が追加されるイメージです。
娘は3ヶ月の頃からいろんな人に囲まれて、沢山の愛を受けてきました。だからこそ、「私といない時間」については、妥協せずものすごく頑張って選択してきたし、選択肢がなければ自分で作ってきました。
保育園も預け先のない中、1時間かかる場所にすばらしいところを見つけましたし、鹿児島の両親の手まで借りて必死で娘を愛してくれる人々を”構築”しました。
“構築”と敢えて書いたのは、補充するイメージではなく、美穂さんの書き込みにもあるように
『親だからこそ育める力』
『親じゃないからこそ育める力/親がそばにいないからこそ育める力』
この両方を組み合わせて追加し続けてきたからです。

子供を預ける時間は他人に対する感謝を育む時間

もう一つ、私が他の人の手を借りながら子育てをしてきて、全く罪悪感を感じなかった理由、それは、その時間を他人に対する感謝を育む時間だと思っていたからかもしれません。
子供が保育園から帰ってきた時に
「今日も先生とお友達と楽しそうだったね、保育園に感謝だね」
おじいちゃん・おばあちゃんと過ごした時に
「おじいちゃん、おばあちゃんわざわざ鹿児島からお手伝いにきてくれてありがたいねー」
メンターの美穂さんのところから帰ってきても
「両親だと感情的になりそうなところをいつも一緒に考えてくれてありがたいねー」
と、こんな感じです。
子どもは、大人が口にすることの中に多くの価値観を学びます。娘があらゆることに感謝できる子に育ったのは、いつもいつも有り難いと言い続ける親の口癖からかもしれません。
さらに愛に溢れる人たちに私がいま囲まれているのも、もしかしたら娘のためのネットワークの副産物かもしれないなーと感謝です。
そう考えると、他の人が子育てを助けてくれるのは感謝の学習時期に繋がると思うのです。
沢山の人々に子育てに加わってもらって、沢山の人に感謝しよう。
それは子育てでいちばん大切な「感謝できる心」を育てます。

再びメンターの美穂さんのブログからの紹介です。
まさに、私と同じ考えです。

感謝を感じることは、幸せを感じることに直結し、そのことは科学的にも証明されています。
「こうしてもらえてよかったね。」
「~さん優しかったね。」
「あなたのこと大事にしてくれているんだね、嬉しいね。」
などなど、気づいたときに素敵なコメントを口癖のように繰り返し、感謝の価値観を子どもたちにシェアしませんか。
「感謝」は、万国共通で、「している人」も「されている人」も両方幸せを感じるものですよね。
人格形成の一番大切な時期に、「感謝癖」をたくさんつけて、自分も人も幸せにする子どもたちを育てていきたいですね!
西條美穂さんのブログより


今日はここまで
次回は以下の内容を書こうと思います。
「子育てに付きまとう罪悪感は「時差ボケ」のようなもの」

Related Posts