北欧の雷鳥になったら?と出口さんに言われた話

北欧の雷鳥になったら?と出口さんに言われた話

【奥田浩美ブログ】

人間の常識は生物界の常識じゃない


人間の常識は生物界の常識じゃない・・・ってそりゃそうですがな。
という文章で今日は始まります。ところでFacebookって過去の写真をプッシュしてきますが、今日はこの写真でした。
メ、メ、メイド服? そして写っている人は?
写真は2012年の写真で私の誕生会の様子、一緒に写っている方は、世界銀行駐日代表をされていた谷口さんと、ライフネット生命代表の出口さんです。
今はお二方とも新しいチャレンジで、出口さんは大学の学長として大分、谷口さんは米州開発銀行の顧問としてワシントンにいらっしゃいます。年齢にとらわれず、ずっと新しいチャレンジをされる私にとってのロールモデルのようなお二人です。


さて、今日は私が出口さんからお聞きしたお話で、一生忘れないだろうな…というお話をします。
記事のインタビュー後に和食のお店のカウンターでしたお話で、本当にユニークな内容です。
確か、歴史の中の結婚制度のあり方、ジェンダーの問題みたいな硬い話をした後だと思います。

出口さん「奥田さんはね、もう人間の価値観だけで物事を考えちゃ駄目なところに来ていると思うんですよ」
奥田「はあ・・・」
出口さん「もう奥田さんは北欧のライチョウの考え方でいいんじゃないでしょうか」
奥田「北欧のライチョウですか?・・・」


ラップランドに住むライチョウ

お話を伺うと、ラップランドに住むライチョウはメスのほうがオスより体がかなり大きくて、メスは自分のビオトープを作って1羽ずつ暮らしているらしい。身体の小さいオスは100羽程度が一緒にコロニーを作って暮らしていて、繁殖期はメスがそのコロニーを訪ねると100羽が一生懸命踊りを踊って、いちばんイケてるオスを自分のビオトープに連れて帰るらしい。
それで、子どもが生まれたら、小さな頃だけ一緒に育てて、オスはまたコロニーに帰されるらしい…。
ちなみに一生の中でメスに選ばれたことがあるオスは十分の一。


この話が面白くて聞き入ってしまいました。 面白かった理由の一つは20年ほどこの生態を観察した学者がいることと、人間の男性は恵まれているな…ということ。


奥田「え?私、そんなコロニー作る願望はないですが・・・」
出口さん「個人の価値観というより、種の存続上成り立つ形というのがあって、それは種の進化とともに変わっていくんです。そして、人間の種の進化が現れる瞬間の一番先頭に奥田さんみたいな人がいるんだと思いますよ


そうか、「種の進化が現れる瞬間の一番先頭に私みたいな人がいる」、そう考えると自分がやっていることが全て楽しい。
一生この言葉を大事にしようと思いつつ、
で、北欧のライチョウが何故出口さんの頭に浮かんだのか…
思い出すと笑ってしまいます。


私はこうやって多くの面白い方々に囲まれて、今を生きています。
そして写真の左端に亡くなったアキヒコが写っています。やっといろいろ気持ちの整理がついたけど、彼も私の人生を進化させた一人です。
いろんな想いと、金言を抱えて、私は突っ走ります!!
次回のブログあたりで、谷口さんにお聞きした「育児は留学のようなもの」という金言についても書いてみようと思います。

追記: この食事の前の出口さんとの対談記事が見つかったのでこちらにリンクしておきます。

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