「新しい女性の時代を創る」のもいいけど、新たな哺乳類のメスの時代も面白いよ

「新しい女性の時代を創る」のもいいけど、新たな哺乳類のメスの時代も面白いよ

【奥田浩美ブログ】

年代別のメディアへの違和感?


日経グループがオンラインメディアを新たにしたようです。20-30代向けのdoorsと40-50代向けのArea。
私の友人たちの記事が沢山出ています。
実は正直、働く女性向けでありながら、女性を年代で切り分けるメディアができたことに最初は違和感を感じました。
その上、私の多くの過去の記事がなくなった日経Womanオンラインに掲載されていたこともあり、最初はちょっと悲しかったのですが、過去の記事の多くがこちらの日経doorsに掲載されていました。




よかった!!!ちなみに、私の過去記事は20-30代向けのdoorsのほうに収納されています。

正直、20−30代向けに載って喜んだ瞬間にハッとしました。
えええーー!年齢なんて関係ないと言っている私が、ものすごーーーく、年齢に囚われているんじゃないか?

若さへのこだわりとは


女性はなぜ年齢にこだわるのでしょうか?
「私はあまり年齢にこだわりがなくてーー」という女性も多いですが、そもそもその発言自体がこだわってない?とか思ってしまいます
「年をとるのもいいものよー、今が一番楽しい!!」と最近私の周囲の女性たちは言っていますが(実際私もそうなんですけど)、じゃあ、あなたが生まれた瞬間に、0歳から始めるのと、50歳から始めるのどっちがいい?と聞かれたら、だいたいは0歳ですよねwwwみたいなことも考えちゃいます。
(質問の想定がおかしいですかねw)
さて、若いほうがいいという私たちの概念は、どこからくるのでしょうか。
おそらく、まったくどうにもならないくらい古代から刷り込まれていて、若い=種の生産 みたいな価値が刷り込まれてしまっているのだと私は思っています。(反論求む!)

時代の変化


でも、今はどうでしょう。
倫理的な話は今日のブログでは触れませんが、あらゆる形で年齢に関係なく生命が生み出される時代がやってきています。
そして、女性だからといって子供を生むということが絶対の価値ではない時代も到来しています。

閉経後に、出産可能年数と同じだけの寿命がある人間とシャチ



さて、そこで、ナショナルジオグラフィックからの豆知識を紹介しましょう。
私が5年前から、いろいろな人に伝えている事象なのですが、閉経後に寿命がある生物は、シャチとヒトとゴンドウクジラでしか確認されていないのです。

私はそれを知って、5年ほど前の奥田サロンで紹介し、ものすごく盛り上がったことを覚えています。
そして、人間の平均寿命が50歳を超えたのは、わずかこの100年くらいのことではないかと思います。

以下はナショナルジオグラフィックからの引用です:
シャチは、メスが閉経する数少ない生物種の1つだ。閉経することが確認されている種は、シャチを含めてわずか3つしかない。生殖を終えた後も長く生きることで、シャチのメスは自分の子ども、特にオスの子どもが、成熟して間もない困難な時期を生き延びることを助け、その後は孫の養育を助ける。閉経は、シャチ以外ではヒトとゴンドウクジラでしか確認されていない、進化的にまれな特徴であり、シャチの種の繁栄に大きく関与している可能性があると、30年にわたる研究を行ったイギリスのエクセター大学とヨーク大学のチームは述べている。 人間の女性と同じように、シャチのメスは30歳過ぎまで子どもを産むが、その後も50年ほど生きて、家族の世話をし、知識や技能を若い世代に伝え、共同体の中で指導的役割を果たす。メスがずっとそこに居続けることは、若いオスの子どもの生存率を大幅に向上させると考えられている。

実は、この件についてあらゆる情報を調べまくりましたが、なぜか解明されている情報がまったくありません。

それでも、進化という側面から見て私たちは新しい時代を生きている。
そんなことを考えると、人間としての女性の活躍とか、そんなレベルを超えて、哺乳類として新しい時代の100年を生きていることの方に興味がわきます。

私は、現代を女性の活躍の新時代という切り口でも生きているけど、それより哺乳類としての新時代を生きている。そのほうがワクワクしませんか?
なんか、そんなことを考えていると、年代別のメディアのこととかどうでもよくなりましたし、女性としての若さという問題もどうでもよくなりました。私は与えられたこの時代を生き抜いて、生きた結果を残します。それが役目ということでいいのではないでしょうか。
若さの意味、それ自体が進化の過程で変化しているのかもしれません。

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