コミュニティを越えていこう!

コミュニティを越えていこう!

【奥田浩美ブログ】

TECH LAB PAAKの3周年パーティーにて重大発表

昨日は私もメンターとして協力しているTECH LAB PAAKの3周年記念パーティーでした。そこで発表されたのが6月に閉鎖するという内容。TECH LAB PAAKは、テクノロジーをベースとしたオープン・イノベーション活動を支援する場で、リクルートが運営するシード前後のスタートアップの拠点です。会場にはどよめきが広がりましたが、1000人以上の会員を輩出して、支援企業の累積調達額は約40億円という成果をあげています。リクルートとして閉鎖する背景は存じ上げていませんが、ちょうどここ数年コミュニティの潮目を感じていたので、TECH LAB PAAKの中心で運営していた女性たちへのメッセージを添えてコミュニティについて感じていたことを書いてみようと思います。

コミュニティと場の時代から、個と個が着実に繋がらなければならない時代へ

TECH LAB PAAKのみなさん、昨日はお疲れ様でした!そして、皆さんの新たな一歩を祝福します。
昨日、お話しましたが、これからコミュニティと場が重要な時代から、個と個が着実に繋がらなければならない時代に突入します。
”コミュニティ”という存在は、個の表明・宣言として必要なものですが、更に進化した個対個の繋がりが必要になると思っています。コミュニティの役割は
1)自分の志向・嗜好の宣言の場
2)人的ネットワークづくりの場
3)情報発信の場
4)承認される場
などいろんな側面があると思いますが、コミュニティで上のようなステップを踏んでいくと、最終的に必要になるものは、そこに居続けることではなく「個」対「個」で本当の意味の繋がり・アライアンスを結ぶことにあると思います。
東京大学の安冨歩先生が「コミュニティなんてものは、実体化された幻想に過ぎないのよ。そんなものは本当は存在してない。あるのは、あなたを中心にした個々の人間の関係性だけなんだから。」っておっしゃっていたのですが、個々の関係性が構築され、成果が出たら一度破壊してもいいものだと私は思っています。

あなたが中心になる繋がりを

コミュニティはある一定の時間を経ると、概念であるコミュニティに貢献することが要求され、人々のエネルギーの循環が滞ります。
でも、人間に本当に必要なのは1)から4)までのプロセスから、本当に自分が何かを成し遂げる時、本当に困ったときに助けてくれる1対1の関係性が持てる個と繋がることです。
つまり、個を中心とした人間の関係性。
あなたがコミュニティの一員なのではなく、あなたの周りにコミュニティを創る発想。これからはそういうふうにシフトするはずです。え?自分が中心となるコミュニティなんて創れないよ。という方、メンバーはあなたともう一人でもいいのです。そう、家族でも友達でも。あなたが中心となっていて、相手も相手が中心となっていれば。自分が中心となることが大事なのです。
そういう意味では、今回のコミュニティを再考しようとしている人々の存在は、進化だと捉えてもいいかと思います。

この棒の端っこは誰が掴んでる?


昨日のTECH LAB PAAKのフォトコーナーの5色の棒を見てふと思ったことがありました。このフォトコーナーは弊社がコーディネートして作らせてもらったものなのですが、ふと自分がそこに立ってみて数人で写真を撮ってみて、この5色の棒、それが象徴だと思ったのです。
コミュニティにいても、個が幸せになれない時代。なんとなくの繋がりだけでは自分が救われない時代に、コミュニティの役割は何か?それは、コミュニティにあるどの色のどの長さの棒を選んで、その端を自分が掴み、そのもう一端を”誰が”掴むのか?をきちんと考える。 コミュニティというふわっとしたものではなく、個と個のアライアンスの時代に、まずは、自分の色と長さの棒を選ぼう!そして、その端っこは誰とつながっているのか?それを考える場でいいのだと。



ということで、色んな人と棒を選んで立ってみました。
Lineの砂金さんとパチリ!
さあ、この写真!!
ああ、私たちは確実に個と個で繋がってますね(笑)
どんな困難でもかかってこいや!!

さあ、コミュニティを越えていこう!

TECH LAB PAAKで出会ったみんな、ありがとう!
TECH LAB PAAKを支えていたみんな、ありがとう!


今日から個と個で繋がろうね!
朝から乾杯!(コーヒーですが)

そして「破壊」に乾杯! 破壊の意味はこちらも読んでね。

Related Posts