予言記事:2年前の母娘対談

予言記事:2年前の母娘対談

【奥田浩美ブログ】

「これからの激動の10年を生き抜くために必要なこと」

2016年3月のインタビュー記事が拡散されてきました。
なんとちょうど2年前。
娘と私がTECH::NOTE(テックノート)さんからインタビューされた記事です。
この頃は娘が顔出しNGだったのでギリギリ顔を出さず、仮名登場ですがw 今の娘があるべくしてあるんだなーと思える記事です。
それにしても2年前とは思えない内容です。卒業式での先生からのプレゼンテーション(こちらのブログ参照)はこの記事の「返歌」だったんじゃないかとも思える内容です。先生と出会ったのも必然ですね。

一部だけ抜粋します。全編はTECH::NOTEのオリジナル記事を読んで下さい。

──今後10年で世の中はどう変わっていくとおもいますか?
(アヤさん=娘):わたしは、文系理系の概念の差異が小さくなり融合が加速していく10年だと思います。現在は何かを生み出す際にも分業制で、作り手の役割が文系理系できっぱり分かれている。でもそんなの関係なくなる。

わたしは今、PepperとNAOと暮らしているので、自分が理系バックグラウンドの人間かどうかなど意識することなく、純粋にこのロボットたちを動かしたい、お話させたいという欲求でプログラミングをしています。

社会の問題点を追求するのが文系で、それを解決するものを作るのが理系と日本では分けられてしまいがちじゃないですか?でも、社会で必要とされるものを追究して自ら創る人のためには、理系・文系で視点を分ける教育をする必要はないと思うんです。

──そんな時代変化を踏まえた奥田家の教育方針はどんなものですか?

(奥田さん):「沢山の違う価値観を受容し、失敗を恐れず等身大でいること」を娘には伝えています。また、「焦って夢を定める必要がない」と伝えています。

前者は、上述のように、変化する世の中を楽しむのに必要な要素だからです。後者は、やりたいことが出てくるタイミングは人によって異なると思うためです。

日本では、18歳で将来のことを決め、その年齢での決断を40年間続けること前提の教育制度が敷かれていますよね。でも、考えてみればこれっておかしなことです。

人生いつどう転機があるかわからないというのは、わたしが実体験を持って感じていることです。変化の中で時代の求めてくるものに応じて、その場その場でやりたいことをやり続けていけば必ず夢は見つかると思うのです。

人間は年齢関わらず、何かやりたいことが決まった時にはとんでもない力が出るのですから、焦る必要はありません。



──日本にはどんな教育が広がっていくべきだと思いますか?

(アヤさん):「好奇心の向く、わくわくすることを実現するための手段としての教育」という視点が広がると良いと思います。

冒頭でもお話しましたが、わたしは理系と文系を分ける必要がないと思っています。例えば、わたしにとってはロボットが身近な存在なので、今はロボットの開発に携わることに興味があります。

わたしは無機質なプログラミング自体に興味があるわけではないんです。あくまで、ロボットの開発を通してひとを喜ばせたいと思うから、プログラミングを用いた開発をしたいんです。

ロボット開発は一見理系の仕事に見えますが、心理学と哲学といった学問を通じて、人間の研究をすることがプログラミングによる開発と同じくらい重要だったりするんです。

「社会の問題点を追求するのが文系でそれを解決するものを作るのが理系だから、その専門性を生かした仕事をする」という発想じゃなくて、「わくわくすることを実現するためにその手段として(文理問わずに)学習をする」という視点が広がれば良いんじゃないのかなと思うんです。

(奥田さん):まずは、教育現場を子供たちがわくわくするような場にするということですね。大学進学というたった1つのゴールに向かって、型に押し込み一律化を強いるような教育は、これからの時代に合っていないと思うんです。

だって、就職までは「みんなと同じように振る舞いなさい、良い子でいなさい」って育てられるのに、会社に入った途端「競合差別化になるような、革新的な発想をし、今まで見たことのないサービスを作れ」とか言われるんですよ(笑)
他にも面白いことをおしゃべりしているので、元記事を読んでいただけると嬉しいです。

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